カメラ | ペンタックス*istD(リモートレリーズ使用) |
レンズ | 16〜45mmDA |
ISO感度 | 200(自動増感設定OFF) |
画質モード | M |
画像サイズ | ★★★ |
ホワイトバランス | 太陽光 |
撮影モード | B(Bulb *istDはモード切替ダイヤルの中にMとは別にBが独立) |
ピント | AFを外しマニュアルフォーカスにした上で、ピントは無限遠に“手動で”合わせる。 |
F | 11(基準値=花火に合わせて可変する) |
自動ノイズリダクション | OFF |
NDフィルター | ケンコーND2使用 |
1 コマ撮り | |
その他各種の設定はデフォルトのままとしている。カメラで測光しないので測光パターンなどはどれでも関係ない。 必要なメモリ容量は画面サイズや画質によって変わる。上記の設定では約180カット撮影可能である。 |
現在のTDRはかつてほどの大きな玉(5号)を打てないが、短いながらも(約5分間)多くの種類を打ってくれるので、テストするにはもってこいだ。やはり、銀、雷、白梅といったオーバーに転びやすいものはそのように写っていたので、撮影時の絞り操作が必要だろう。 この機種の感度設定は最低がISO200となっており、これをもっと下げるための工夫が必要だった。そのままでも絞りを深くすることで対応できそうだが、花火撮影の場合、様々な花火の明るさの状況に対応するため、基準値のオーバー側アンダー側に調節の余裕が欲しいのだ。今回のズームレンズの最小絞り値はF22までであり、ISO200では基準値となる(いつもはそこに設定している)通常の絞値がF16程度まで上がってしまう。するともっと絞り込みたい明るい花火や物量の多い打ち上げ状況が来たときにもうそれ以上絞り込む余裕が無くなってしまうからだ。だから基準値がせめてF11くらいにしておきたいのである。 これにはNDフィルターを使うとか、マイナス補正を使うことが考えられるが、残念ながら使用機種ではマニュアルモード(Bも)の時は補正機能が働かないので(当然といえば当然だが)、減光はNDフィルターのみとなる。 テスト撮影の結果をみると、ISO200相当というパワーはなかなかで、玉の種類によってはやや落とし足らない感じだった。感度落としはND2だったがそれでも、煙なども写りやすい状況からまだ落とし足らない感じである。本番ではND4を試して同じ絞り値で撮ってみようと思った。 デジカメでISOといっても実際は銀塩のISOと同一ではない。それは電気的に近似の模倣をしているだけで、生楽器の音とシンセサイザーで合成された音の違いの様なものだろうか、厳密にフィルムのISOではない。だからこそ自分のデジカメが花火を写したとき、どういう反応をするかを確認しておくことが重要なのだ。最初からデジカメ、という方は違和感を感じなくやれるだろうが、銀塩を知っていると誤差を把握する必要がある。しかもデジカメのISO設定は、メーカーごとにたとえばISO100の時の感度はバラバラである。これについては今後統一規格化の方向であるので、改善されると思う。つまりフィルムのISOとは違っているものの実効感度については数値が同じならメーカー間格差、機種間格差は無くなるということである。 発色がどうとか、露光は考えた通りで良かったかなどどという前に、色々とカメラ自体の固有の問題点も出てきた。とにかくいきなり本番ではヤバい点もあったので、やはり事前にテストをしたのは正解だった。 |
雷の部分がスッコヌケ |
銀系比較(白が白に出ているか) 銀塩 マミヤ645 VELVIA100F |
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デジタル *istD JPGデータまま リサイズ、アンシャープマスクの他は色はいじっていない |
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今回の水上スターマイン(銀菊)では、微妙に純白とややアンバー系の色とが入り交じっていた。枝の中心部はややアンバーなのだが星が垂れていくと純白なのである。だから銀塩のフィルムをよく見ると金銀入り交じってというか全体にやや黄色見ががって見える感じがあるので、このistDの色はなかなか良く出ているといえるだろう。拡大していくと細部のディテールの描写力はさすがに銀塩とは比較にならないが、一見WEB用の画像ではデジタルが良く見える点も好ましい。 |
華キキョウ芯細波菊 親星の金色と芯部の各色の出はどうか? |
紅・緑クロセットものスターマイン 紅、緑の発色は? |
ステンド牡丹スターマイン 各色のバランスはいいようだ。 |
水上スターマイン 錦から先緑の玉。やや特徴ある緑系 |