待てないアナタのための花火撮影一夜漬けクラス
超クイックレッスン「とりあえず B(バルブ
2012 Ver5.0J
 初級編のトップページを見て、「こんなに長々とレッスンの説明を読めない!読みたくない!」「文字が多すぎる!」または「もっと手短に!」とお急ぎのアナタ。花火撮影では「待つ」のも仕事。とはいえ私、花火野郎と同様「待てない」アナタのためのこちらは簡単即席レッスンのページです。私が撮っているような通常の花火写真を撮るための機材と方法の基本は以下の通りです。この通りに実行して出来上がりに満足できない(たいていの)場合は、意を決して「初級編」をご愛読ください。
リンクしているカメラ用語はこのページ末尾に用語解説があります。カメラの取扱説明書も併読して下さい。
 とにかく花火らしい物が写っていればそれで良し、というアナタはレッスンを読むまでもありせん。カメラのオート任せ、又は携帯電話のカメラ機能でバシバシ撮りましょう。
15分でわかるカンタン花火撮影入門-動画-バージョン
花火写真家・小野里公成の 本格花火撮影術入門

絶対必要な機材
  
カメラ、三脚、レリーズ(リモコンケーブル)は絶対に必要です。花火大会に観覧に行って、不意に写真でも撮りたいと思いついたときに、このどれかが無いときは携帯電話のカメラ機能で止めておきましょう。オートフォーカス一眼の場合は全てマニュアルモードで。 
       
カメラ(一眼レフタイプ) シャッター/撮影モードにB(バルブ)モードが付いていてマニュアルフォーカス、またはマニュアル設定ができるならカメラを問いません。35ミリ一眼レフデジタル/フィルムでもそれ以上のサイズでも可能。
   
携帯電話のカメラ→実は万能の凄腕カメラ。手持ちでもあっと驚く出来上がり……。
使いきりカメラ→写ランです。撮れないことはないけど……。
スナップカメラ→まず使えません。より画質のいい記念写真用。
デジタルカメラ→コンパクトデジカメの場合、このホームページ上にあるような花火写真を撮るには少し工夫が必要です。デジタル記録式の記念撮影用。
 その理由1 バルブモードが付いている機種がほとんど無い。
 その理由2 リモコンケーブルが使えない(シャッターは直押し専用)。
 その理由3 メモリへの書き込み時間が必要で連続撮影に向かない。
 その理由4 CCDの発熱により長時間露光には感度低下、ノイズの発生などの問題が生じる。
 詳細はデジタルカメラ・電視編もご覧下さい。
デジタル一眼レフカメラ→ン十万円もする高級デジタル一眼レフはもちろん入門用一眼レフタイプのデジカメならぜんぜんOK。
三脚 三脚が無いとブレてしまいますが、気にしない方は手持ちでGO!
レリーズ ケーブルレリーズ/リモコンケーブルがないとブレてしまいますが、気にしない方はシャッターを直押しして下さい。
フイルム/
メディア
フイルムは入っていますか?デジタメカメラの場合はメディアの空きは充分ですか?
ISO100のカラーフイルムを使用します。デジタメカメラの感度設定も同様に。
ネガカラーフイルム→とりあえず写したい人に。
リバーサルカラーフイルム→将来もっとうまく撮りたいなら。
レンズ 24〜70mm程度(35ミリフルサイズ換算。APS-Cデジタルカメラの場合は18-85mm等)のズームレンズが万能。
  
露出の設定

露光はカメラまかせのオートではなく、マニュアルモードです。レンズもマニュアルです。オートフォーカスは使いません。
   
絞り値 ISO100の場合F11前後、またはF11〜14にマニュアル設定。
一眼レフデジカメで最低感度がISO200相当ある場合はND4程度の光量落としフィルターを使用する。
露光時間 後述
  
撮影の実際

花火が打ち上がる位置や方向が分からないと撮影場所が決まりません。他の撮影者や地元の人を捜して訊いておきましょう。慣れないうちはいきなり撮らないで、花火打ち上げが始まって2〜30分程度は観察してから構図などを検討します。
    
準備 カメラを三脚に固定してケーブルレリーズをセット。ファインダーを覗いて、花火が開いている空に向ける。ズームレンズなら適当にフレーミング(構図=基本は縦位置)を決めます。
ピント レンズのピントリングは∞(無限遠)にマニュアル固定。
露光時間 シャッターはB(バルブ)にセット。 ン分の一秒という高速シャッターは使いません。デジカメの場合でバルブが無ければ、最長のシャッター速度(4秒 〜10秒)で代用する。
花火が上がったらレリーズを押してシャッターを開く、しばらく適当に露光して(例・花火が5〜6発上がったら)閉じる。
スターマイン(連発)の場合は目安として2〜4秒。
あとはこの繰り返しです。フイルムは余分に多く持っていきましょう。
デジカメの場合は、写りをモニターしながら微調整してみましょう。
    
カメラ用語解説
B(バルブ)モード
シャッターボタンを押し続けている間じゅう、露光状態に(シャッターが開きっぱなし)になる機能。シャッターボタンから指を離した時点で閉じる。シャッターダイヤルや液晶表示に「B」または「bulb」と記される。
マニュアルフォーカス
手でピント合わせをするの意。オートフォーカスの逆。現在のカメラではオートを解除しないと手動でフォーカス調整できない。
ケーブルレリーズ・リモコンケーブル
シャッターボタンに直接あるいは専用端子に接続して、シャッターをボディから離れて押せるようにする道具。カメラには附属していない別売品。

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