花火と花火大会、花火写真
Frequentry Asked Question
花火に関して「よく訊かれる質問」あるいは一度は聞いてみたかったアノ質問をQ&Aで解説します。この場でお答えしている質問もありますが、それ以外は「日本の花火」の各ページへクリックして飛んでいってください。回答者は小野里公成です。
同時に「私が知りたいアノ事はこのホームページのどこにあるのか?」と「日本の花火」ホームページを逆引きして知りたい情報を探せるようもなっているわけです。項目は以下の3つです。
希望の項目をクリックして下さい。「花火全般」以外は新規のページを読み出します。
- 花火全般 花火そのものについての質問
- ●花火って何処から観ても丸いんだっけ?
●花火玉は一発いくら(\)なの?
●花火はどのくらいの大きさで開くの?どれくらい高く上がる?
●花火の色はどうやっているの?途中で色が変わるのはなぜ?
●菊と牡丹て良く聞くけど、どう違うの?
●シュルシュルの、ほら、あの花火、何て名前?
●花火にはどんな種類があるんだろう?
●最近耳にする「和火(わび)」って何者?
●花火屋さんてどんな仕事をしているの?
花火職人になりたい。自分でも打ち上げたい。
●花火って夏だけなの?
●ところで玩具(おもちゃ)花火についても色々知りたい。
●花火に関して参考になる本、ビデオ、CDはありませんか?
花火に関して調べ物をしたい。資料を見たい。
- 花火大会全般 主に花火観覧に関する質問
- ●花火大会の開催日がわからない。
●どうして花火大会で「たまやーっ、かぎやーっ」って叫ぶの?
●どこから観るのがベストなのか?
●どこかおススめの花火大会を教えてほしい。
●とりあえず何を持っていこう?
●子供連れ観覧で注意することは?
●花火大会って何処へ行っても同じじゃない?
●花火大会を開きたい。小さな花火大会をやってもらいたい。
●演劇、ショー、文化祭、結婚式などで花火を打ち上げてもらいたい。
- 花火写真撮影全般 花火写真に関する質問
- ●花火を写真に撮りたいんだけれど?難しそうで。
●何か特別なカメラが要るのか?
●花火会場にはいつ頃(何時頃)出かけたらいいんだろう?
●何秒くらい(何分の1秒)くらい開けてるの?絞りはどれくらい?
●レンズは何ミリくらいのを用意したらいいんだろう?
●ISO感度設定はいくつにすればいい?
●写真ができてくるといつも画面から外れてしまうんだけれど。
●スターマインを撮ると画面が真っ白に。
●撮影中の不意の雨(夕立など)にはどう対処する?
●うまく撮る秘訣は?
●花火の写真集・手引き書とかあるんですか?
その他のご質問もお待ちしています。
花火全般のQ&A
花火って何処から観ても丸いんだっけ?
前から疑問に思っていたこと、ですよね? 日本の花火の基本は丸く開く丸い花火玉であることです。夜空に開いた時の形は、どの方向から観ても丸い、ボールのような立体の「球形」です。ここのところ決してお間違えなく。「花火は丸くみえるけれど、お皿のように平たいと思っていた」人はいませんか?もちろん型物(かたもの)花火の中には二次元的な「平たい」花火も有りますが、通常のいわゆる「菊」や「牡丹」は球体に開きます。詳しくは「日本の花火をもっと知りたい」の「技」または「形」をどうぞ。
花火玉は一発いくら(\)するの?
話のタネに値段を聞いてみたくなるのは世の常、人の常。花火の値段もピンキリの世界。もちろん玉のサイズによってまちまちです。直径15センチの5号玉で8000〜10000円くらい。直径30センチの10号玉なら40000〜50000円前後。玉の内容や付随するアタッチメントの有無、作者によっても価格は変わってきます。これは単発の場合。もちろんこの価格は「花火玉」だけ、の単価のことですよ。さあ、この値段、高いのでしょうか?それとも?私は、一度に楽しめるお客さんの数を考えたらけして高くはないのでは?と考えます。私は出資者ではないので大きなコトはいえませんが。スターマインなどの連続打ち上げ花火では一発いくらとは勘定せず、その1セット(たとえば全部で50発打ち出すとして)でいくら、と決まっています。実際には細かく計上されるよりは、花火大会全体でいくら、その中で何発打つかをバランスさせて決めているようです。1セットごとにスポンサーが付く場合はセットごとに価格が決められているようです。
ちなみに標準例として日本煙火芸術協会が各地の花火大会に出品するときの参考価格は以下の通りです(1997年現在)。
4号玉 @6,000円、5号玉 @10,000円
6号玉 @16,000円、7号玉 @24,000円
8号玉 @38,000円、10号玉 @60,000円
(消費税別、請負状況により別途打ち上げ費用がかかる場合有り)
このほかに消費(打ち上げ)手数料として運賃、従事者日当、打揚手続費を別途請求する場合があります。
「話のタネ」でなく花火大会を計画されているのでしたら「花火大会に関する質問」の中に関連項目がありますからご一読の上、もよりの煙火業者にご相談下さい。
花火はどのくらいの大きさで開くの?
どのくらい高くまで上がるのか?
「日本の花火をもっと知りたい」の中の「大きさ」という項目をご覧下さい。俗に言う「尺玉=しゃくだま」という直径約30センチの花火で、およそ300メートルまで上昇し、直径300メートルほどの球形に開きます。
花火に色が付いているのはどういう風にやっているの?
途中で色が変わるのはなぜ?
「日本の花火をもっと知りたい」の中の「色」という項目をご覧下さい。花火の色は火薬の燃焼によるものですが、こうした色を出すしくみを解説しています。それと、色が途中で変化するのは、日本の花火ならではの特色と技術です。その秘密も探ってみて下さい。おっと、星といっても「見上げてご覧」になる夜空の星、ではありませんよ。開いた花火の花弁になるひとつひとつを「星」と言うんです。こうした花火の用語は「明解 花火関連用語事典」がお役にたちます。
菊(きく)と牡丹(ぼたん)て良く聞くけど、
どこがどう違うの?見ただけでわかる?
菊と牡丹はいずれも丸く開く日本の割物花火の代表選手。花火についてあまりよく知らない人でも、この「菊」と「牡丹」そしてスターマインという言葉は、きっと聞いたり読んだりしたことがあると思います。「菊」と「牡丹」。この両者は良く似ているようで微妙に違います。尺玉などの大きな割物では菊花がよく作られますが、最近花火大会で良く見かけるスターマインに使われる小さな玉は殆どが牡丹です。
従来からの解説では「菊」は星が尾を引いて飛ぶ花火、「牡丹」は尾を引かない花火、として区別してきました。これで間違いではないのですが、どうもなんのことかわかりませんね。そこで「花火ビジュアルカタログ」の「割物花火」の中に「菊と牡丹はどう違う?」という項目を設けて解説しています。
ところで尾を「引く」って何のこと?これについては「菊と牡丹は…」のほかに「明解 花火関連用語事典」でも解説しています。
シュルシュルの、ほら、あの花火、何ていう名前?
花火にはどんな種類があるのかを知りたい。
「花火カタログ」の中の各項目をご覧下さい。「カタログ」のページは「日本の花火」の中でもデータが重たいページですので多少表示まで時間がかかると思います。こちらでは今日の花火大会で比較的良く見ることができるスタンダードな種類の花火を写真と名称入りでご覧になれます。多分、あなたのお探しの花火が見つかると思います。もちろん中には普通の納涼花火大会では滅多に見られない逸品もありますが。
最近耳にする「和火(わび)」っていったい何者?
和火っていうのは、日本に外国製の火薬の原料が輸入されていなかった頃の日本の花火のこと全般の呼び名です。浮世絵に描かれた江戸の花火見物シーンなどに登場する花火といえばわかると思います。その頃の日本の花火は木炭が燃えるときの暗いオレンジ色の発色が全てでした。皆さんに一番身近でわかりやすい例では、「線香花火」のような色といえばよいでしょうか。
これに対し今現在、皆さんが花火大会で目にする花火のほとんど全部は、「洋火(ようび)」といって分けて呼ぶこともあります。それは文明開化以降に外国から多くの火薬類の原材料が輸入され、それを使っているためで洋ものの花火ということでしょうか。これについては「花火最新動向調査」の「和火、古(いにしえ)の色の復活」も参照して下さい。
花火師さんの仕事は?
俗に言う(世間がそう呼ぶ)花火師つまり花火職人・煙火業者と一言でいっても、現在はさまざまな業務形態があります。またどういう資格の方を花火師と呼ぶのか?という定義も明確ではありません。基本的には相応(火薬類取扱)の資格を持ち、花火を作れて打ち上げられる人、ということになりましょうか。実際には打ち上げだけの資格(煙火打揚従事者手帳)の人も花火師(打揚師?)ともいわれますし、いわゆる花火屋さんの正社員で企画、制作、打ち上げ全てを取り扱うプロから、夏場だけ打ち上げの手伝いをする季節花火師(打揚、資材運び、設営よろず手伝師)もおります。
さてこれらに関しては新設の「花火の仕事・花火職人になりたい」をご覧ください。
花火って夏だけなの?
花火と花火大会はどうしても「夏の風物詩」という万人のイメージで、夏のものと思われています。確かに夏イコール花火、花火あっての夏とは私本人でさえそう思います。うっかりすれば。しかし花火が夏だけのものではない、という言い方なら皆さんにも納得がいくことでしょう。そうです。いまや花火は一年中、日本のどこかで打ち上がっています。それは夏以外の花火大会だったり、祭り、奉納、イベントにと花火はいろいろな場所に登場します。いちばんポピュラーな例が「テーマパークのアトラクション花火」でしょう。季節を問わず、エンターテイメントの一環としてあらゆるショーアップにも花火は欠かせない存在になっています。そうそう「冬の花火」を覗いてみましょう。清涼な冬の寒気の中で咲く花火は、別次元の美しさを見せてくれます。
ところで玩具(おもちゃ)花火についても色々知りたい。
ゴメンナサイ。「日本の花火」ではいまのところ花火大会で観るような“打ち上げ花火”についての情報に限定しています。花火野郎自身は玩具花火も大好きなんですが。で、玩具花火については、以下の玩具花火の業者さん自身が発信している専門ホームページをご紹介しますのでそちらを参照して下さい。
- (株)太田煙火製造所
- 愛知県の玩具煙火業者(ドラゴン花火開発で有名)のページ。玩具だけでなく打ち上げ花火の解説も詳しい。玩具花火の安全な楽しみ方などメーカーでありながら消費者サイド(玩具なら主に親子)への気配りが感じられる。
- おもちゃ花火マガジン hanabiya.com
- インターネットおもちゃ花火マガジン 。 三河花火の歴史。写真入りの国産・中国産玩具花火カタログは量も凄い。おもちゃ花火の種類と遊び方。全国おもちゃ花火小売販売店リストなど。管理、運営(株)榊原花火
- 株式会社山縣商店
- 線香花火・打ち上げ花火・仕掛け花火・玩具花火・特殊効果用火工品などの花火を販売する東京・蔵前の山縣商店のページ。
花火に関して参考になる本・ビデオなどはありませんか?
花火に関して調べ物をしたい。資料を見たい。
「日本の花火をもっと知りたい」の中の「知・花火関連メディア紹介」を参照下さい。「明解 花火関連用語事典」からもリンクがあります。ここでは現在手に入るもの、または新刊、近刊について紹介と寸評をしているほか、過去の花火関連の出版物のリストも閲覧することが出来ます。こうした花火に関する参考文献はもともと少ない上、既刊の多くは絶版本となっていて、大きな図書館でさえ蔵書していない場合が現状です。
また最近では、CD-ROM、DVD、ビデオ、ゲームソフトなども増えてきました。これらも随時追加しています。
一般的な調べ物、資料閲覧などは各地の図書館などの蔵書に負うところになりますが、花火に特化した資料館もあります。手始めとしてメディア紹介ページ内に「両国花火資料館」(東京都墨田区)の紹介を入れました。ここは一般に公開し、花火に関する資料、展示物を見ることができます。
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